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磁石・磁気の用語辞典(用語解説)
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【キュリー・ワイスの法則】

キュリー・ワイスの法則(Curie-Weiss Law)

ピエール・キュリーのキュリーの法則発表後、同じフランスのピエール・ワイスがキュリーの法則の理論をさらに発展させ、“キュリー・ワイスの法則“を確立した。

「磁性体においては、キュリー温度以上では、磁化率(帯磁率)をχ、絶対温度をT、キュリー温度をTcとしたとき、

χ=C/(T-Tc)

となる。これを、”キュリー・ワイスの法則 (Curie-Weiss law)”と呼ぶ。Cは比例定数であり、これはキュリー定数と呼ばれる。」

誘電体でも同様に、誘電率をε、絶対温度をT、キュリー温度をTCとしたとき、

ε=C/(T-Tc)

が成り立つ。

この頃の磁石の本質についての理論は、1905年ピエール・キュリーの弟子であるフランスのポール・ランジュバンが常磁性理論を発表し、“ミニ磁石・分子磁石”という概念を提唱した。この理論では強磁性体はミニ磁石が同じ方向に揃って束にならなければ成り立たないが、磁石間の反発力で束にはならないはずである。そこで、1907年ワイスは強大な“分子磁界”の存在を理論的に説明し、強磁性体は分子磁石が揃った物質という考えを提唱した。ワイスはまたミニ磁石の集団が存在し、磁区を形成することも予見して、ミクロの世界での磁石理論は急速に進展して行った。