希土類磁石(ネオジム(ネオジウム)磁石、サマコバ磁石)、フェライト磁石、アルニコ磁石、など磁石マグネット製品の特注製作・在庫販売

磁石・磁気の用語辞典(用語解説)
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【アルニコ磁石】

アルニコ磁石(Alnico Magnet)

1938年に米国のGE社で開発された合金磁石。日本の本多博士が発明したNKS鋼を改良した磁石である。名前のとおり、鉄(Fe)をベースにした、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、銅(Cu)の合金磁石である。高Brのアルニコ5、高Hcjのアルニコ8が代表的な実用磁石であるが、現在はフェライト磁石ネオジム磁石に押されて、生産量は激減している。

アルニコ5のおおよその成分・組成は、ニッケル(Ni) 14%、コバルト(Co)24%、アルミニウム(Al)8%、銅(Cu)3%、鉄(Fe)51%である。

アルニコ系磁石は弱磁性のNiAl相の中に強磁性である鉄、コバルトの単磁区相を持つもので、この磁石は1200℃程度の均一な固溶体から出発し,これを700℃程度まで急冷すると縞状の分相が始まり,Fe,Coを含む強磁性の相が析出する.さらに580-600℃で磁場中熱処理を行い長軸10-100mm,短軸1-10mmの大きさに成長させる。