希土類磁石(ネオジム(ネオジウム)磁石、サマコバ磁石)、フェライト磁石、アルニコ磁石、など磁石マグネット製品の特注製作・在庫販売

■ 西暦1966年〜2007年:希土類(レアアース)磁石の登場と発展
希土類元素とは、原子番号57番のランタン(La)から71番のルテチウム(Lu)までのランタノイド族15元素に、21番のスカンジウム(Sc)と39番のイットリウム(Y)を加えた17元素を指します。最初に発見された希土類元素はイットリウムで、1794年にフィンランドの化学者ガドリンがスウェーデンのイッテルビー地方の鉱物の中から見つけ出したものです。希土類(Rare Earth)という名称はまれにしか存在しないという意味でつけられたものですが、現在では必ずしも“まれ”ではなくなってきています。しかしながら、希土類元素(金属)は鉱石の中から酸化物などの個々の化合物を分離・精製することと、抽出した化合物を金属に還元する技術が難しく、17種類の希土類金属全てが判明するのに150年もの歳月を要しました。
1966年:サマリウム・コバルト(SmCo5)粉末磁石の開発
20世紀前半、パウリの排他律およびフントの法則等の電子配列とスピン磁気モーメントの研究により、鉄、コバルト、ニッケルの3d不対電子が磁気モーメントを生み、それが強磁性の根源であることが判りました。また、希土類元素も4f不対電子を持ち大きな磁気モーメントを持つことも確認され、この2種の元素(金属)の組合せを中心にして、従来に無い強力な磁石の実現を磁気科学の研究者は追い求め始めました。そのような状況の中、アメリカ空軍研究所のホッファー、シュトルナートが金属間化合物SmCo5などが高性能磁石になる可能性を見出し、ブッショウ等がそれらを高圧で成形、圧粉磁石にして希土類磁石の幕が開いたのです。
1969年:サマリウム・コバルト(SmCo5)焼結磁石の実用化
1969年アメリカ・レイセオン社がまず15MGOeのエネルギー積・(BH)maxを有する焼結磁石を成功させると、1972年〜1974年日本のTDK日立金属、アメリカのGE社も相次いで16〜20MGOeのサマリウム・コバルトの焼結磁石の製品化、量産化をスタートさせました。それまではエネルギー積12MGOeの白金・コバルト磁石が最も強力だったことを考えると、2倍の強力磁石が瞬く間に誕生したのです。なおこの頃、サマリウム・コバルトのボンド磁石も精工舎(セイコーエプソン)などによって製品化が進められていました。製品化当初はまだ原材料が極端に高価だったため、その用途はアメリカではマイクロ波TWT管などの軍需用、日本では時計、腕時計、磁気センサー、磁気ネックレス用などに限られていました。
各種RCo5化合物の磁性
※左表のように、SmCo5は磁石にした際の保磁力Hcjを左右する異方性定数Kuや異方性磁界Haが最も高く、且つ飽和磁化Isやキュリー点Tcも高く、優秀な磁石になる可能性を有することがわかります。