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磁石・磁気の用語辞典(用語解説)
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【KS鋼(KS Steel)】
KS鋼(KS Steel)
「1917年東北大学の本多光太郎博士と高木弘博士によって発明された、鉄・コバルト・タングステン・クロム・炭素を成分にする“焼入れ硬化型”の磁石合金鋼」
19世紀半ばの産業革命の時代から20世紀初めにかけて、世界的に製鉄技術、冶金技術が目ざましく発展し、金属科学者や冶金技術者は新合金や新合金鋼の開発に取り組んでいた。このような背景の中で錆びにくいステンレス鋼などが発明されたが、磁石専用合金というものはなく、長い間鉄そのものや炭素鋼を磁石として利用していて、19世紀後半においてもせいぜいタングステン鋼あたりを最も磁石性能が優れた合金として流用していただけであった。ところが1917年東北大学の本多光太郎博士と高木弘博士によって、鉄・コバルト・タングステン・クロム・炭素を成分にする“焼入れ硬化型”の磁石合金鋼・“KS鋼”が発明され、それまでのタングステン鋼の3倍の保磁力を実現した画期的な鋳造磁石が登場したのである。KS鋼という名称は、本多博士等に多額の研究費を寄付した住友吉左衛門のイニシァルからつけられたもので、当時の実業家がいかに優秀な永久磁石の誕生を待ち望んでいたかが良く分かる。
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