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磁石・磁気の用語辞典(用語解説)
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【誘導モータ】

誘導モータ(Induction Motor)

「永久磁石を使わないで、電磁石と鉄心で構成されているモータである。回転子に鉄心と導体を使用し,回転磁界によって導体に誘導される電流を利用する。」

下図は回転子鉄心に導体バーを埋め込み,両側を金属環で短絡したもので,導体形状が鳥かごに似ていることから,かご形誘導モータとよばれる。同期モータの回転数は負荷時も一定であるが,誘導モータは無負荷時に同期速度で回り,負荷をかけると回転数が徐々に減少する。このため誘導モータは非同期モータともよばれる。誘導モータにはかご形のほかに,回転子鉄心にスロットと巻線を施した巻線型とよばれるものもある。

誘導モータは、交流電動機の代表格であり、堅牢性、高速性に優れている。固定子の作る回転磁界により、電気伝導体の回転子に誘導電流が発生し滑りに対応した回転トルクが発生する。

入力される交流電源の種類によって、単相誘導電動機と三相誘導電動機に大別され、一般的には特別な工夫なしで回転磁場を得ることができる三相交流を用いる。 同じ交流電動機である同期電動機と比較して、同期電動機のように脱調することがないためトルク変動の大きい負荷に向いているとされるが、滑りによりトルクを得る原理上、特に回転速度の制御が困難になる短所がある。 ただし、この点については近年のパワーエレクトロニクスの発展によりインバータ回路で回転数を自在に制御可能となったことで、ほぼ解消されていると言って良い。

[誘導電動機の分類]

■単相誘導電動機

反揆起動型電動機 

分相起動型電動機 

蓄電器(コンデンサ)起動型電動機 

隈取磁極型誘導電動機 

■三相誘導電動機

かご形三相誘導電動機 

巻線形三相誘導電動機