希土類磁石(ネオジム(ネオジウム)磁石、サマコバ磁石)、フェライト磁石、アルニコ磁石、など磁石マグネット製品の特注製作・在庫販売

磁石の吸着力のお話(3)

【ネオジム磁石の吸着力】

(1)吸着力の比較

Q:Φ10x5mmで表面磁束密度4,000ガウスの磁石AとΦ15x5mmで表面磁束k密度2,000ガウスの磁石Bを比較した場合、どちらがどれだけ鉄板への吸着力は強いのでしょうか?(ただしNeoMagの実際のデータとは異なりますので、ご注意下さい。)

“鉄板への吸着力は表面磁束密度の2乗および鉄板との接触面積に比例する”

・・・でしたね。

表面磁束密度の2乗は、Aの磁石=4kx4k=16kガウス、Bの磁石=2kx2k=4kガウス

接触面積は、Aの磁石はπxrxr=3.14x5x5=78.5mm2

Bの磁石は3.14x7.5x7.5=177mm2

従って、

磁石の吸着力のお話-画像3

つまり、“Aの磁石の方が1.77倍吸着力が大きい”ということになります。

磁石の吸着力のお話-画像4

(2)吸着力予測-A

NeoMagホームページにある標準品(在庫品)をお選びのお客様は、既に概算吸着力がしめされていますので問題ありませんが、特注品等の形状では吸着力をお客様自身が予測計算することになります。必要な数値は表面磁束密度および接触面積です。

 

例えば、購入された磁石Aが角型の20x15x10mmで、表面磁束密度5,500ガウスであれば、既に吸着力が分かっているNeoMagホームページの磁石Bとして円柱型Φ10x10mmのデータ(表面磁束密度5,050ガウス、吸着力3.65kg)を使い

磁石の吸着力のお話-画像5

(3)吸着力予測-B

購入予定の磁石の表面磁束密度が分からない場合は、材質、形状から、NeoMagホームページの表面磁束密度・吸着力計算ツールをお使い下さい。この計算はNeoMag独自の磁束密度近似計算式および上記の吸着力予測-Aの考え方を併用したものです。