希土類磁石(ネオジム(ネオジウム)磁石、サマコバ磁石)、フェライト磁石、アルニコ磁石、など磁石マグネット製品の特注製作・在庫販売

よくあるご質問一覧(Q&A) 『技術に関して』
Q : センサー用ネオジムマグネットで、80℃程度の環境で5%以上減磁する場合がありますが何故でしょうか?
 
A : 色々原因は考えられますが、一番可能性が高そうなことは、“加工歪による保磁力低下→高温における不可逆減磁”があります。
小さなマグネットほど加工率が高いので歪が入りやすいと考えられ、それだけHcjの低下が大きくなります。
実際のJ-Hカーブの測定は母材若しくはテストピースで行うことが多く、実物での測定はしていない場合があります。
但し、加工後熱処理を加え、歪を取り除けばHcjは回復しますが、一般的には加工後の熱処理はしません。
また元の材質のHcjが十分大きければ問題はないと考えますが、個々のバラツキもありますので、加工歪による初期減磁が起こっていると考えられます。
このように、小さなネオジム磁石は80℃以上では初期減磁に注意が必要なため、なるべく大きなHcjを有する材質をお選びいただくことをお勧めします。