ネオジム磁石
製品情報現在、世界で最も強力な磁石です。わずか数cmの大きさで、10kg以上の吸着力!アイデア製品、新製品開発に最適です。
サマコバ磁石
製品情報温度特性に優れているため温度安定性が要求される用途に適しています。防錆のための表面処理は不要です。
フェライト磁石
製品情報酸化鉄を主原料にしているため、低コストが重視される用途に向いています。錆の心配はありません。
表面磁束密度
吸着力計算ご希望の磁石の表面磁束密度、吸着力、限界使用温度などを計算いたします。径方向着磁にも対応いたしました。
磁石・磁気の
用語辞典磁石・磁気に関する用語解説集。専門書にも負けない豊富な内容で、初心者からプロまで幅広くご利用いただけます。
磁石の歴史
大昔の磁石、磁気科学の歴史、強力な磁石が出現した背景など多くの図表を使って解説しています。
磁石プロの視点
2025年9月29日
新材料「熱電永久磁石」で世界最高電力密度の横型熱電発電に成功
<磁石プロの視点>
〜 磁石を用いた革新的省エネ・創エネ技術へと前進 〜
物質や各種装置内の温度を測定するための機器として、熱電対が良く知られています。また、排熱などの熱エネルギーを電気エネルギーに変換する機器も実用化されています。これらの機器はいずれも金属の温度差を利用した「縦型熱電効果(ゼーペック効果)」を応用しますが、熱の流れと発生する電流のが同じ方向である必要があります。そのため、温度測定用の熱電対はともかく、特に排熱の電気エネルギー変換には多くの金属電極や半導体が必要でした。
本研究は従来の縦型熱電効果を「横型熱電効果(異常ネルンスト効果)」を利用するために、サマリウム・コバルト(SmCo5)磁石とビスマス・アンチモン・テルル(Bi0.2Sb1.8Te3)化合物を交互に積層して焼結接合し、斜めに切断した人工傾斜積層体「熱電永久磁石」を開発したもので、排熱を電気エネルギーに効率的且つローコストで変える新しい熱電素子として注目されます。

なお、SmCo5磁石が選ばれた理由はおそらく次のように想定できます。
現在の希土類磁石はネオジム磁石が全盛ですが、耐熱や温度特性の関係で、センサー、精密機器、軍用機器にはしばしばサマリウムコバルト磁石が使われます。ただし、その主力は磁束密度が高い2-17系Sm2Co17であり、市場の1-5系SmCo5はごくわずかです。しかし、SmCo5は温度特性以外に切削、切断などの加工性が優れていて、今回のような磁化容易軸方向に対して斜めに薄く切断しなければならない用途に向いていると考えられます。また、ビスマス・アンチモン・テルル化合物との複合焼結体における接合熱処理条件なども考慮されている可能性もあります。
磁石虎の巻!!
2025年9月26日配信
ネオジム磁石のすべて(22)<永久磁石の温度変化-5>
過去数回に渡り、磁気性能に対する耐熱性に対してはネオジム磁石の形状(パーミアンス係数)や基本的な磁気特性である保磁力Hcj、Hcbが大きく関係してくることをお話してきました。しかし、最終的に永久磁石にするには着磁(磁化)という作業(工程)が必要ですが、着磁条件により磁気性能に対する耐熱性も大きく変わってきます。
<ネオジム磁石の着磁工程>
磁石を磁化するための着磁工程には、「着磁電源」と「着磁コイル」が必要です。量産の場合の着磁方法は通常「コンデンサーパルス着磁器」を使います。永久磁石を飽和まで磁化させることを「フル着磁」と言いますが、パルス着磁はある一定以上のパワーが必要となります。
この着磁エネルギーの概略は、E = (1/2)CV2(J)となり、パルス着磁器のパワーは印加する電圧とコンデンサーの容量によって決まります。電圧は、「パルスの高さ=印加磁場の強さ」、コンデンサー容量は「パルスの幅=磁場の印加時間」を左右します。
ネオジム磁石の量産工程での着磁電源には、一般的には電圧1500(V)、コンデンサー容量2000(μF) 以上が必要となります。この中でコンデンサー容量が少ないと、大きな磁石を着磁する場合や複数の磁石を同時に着磁する場合にフル着磁できず、性能が十分でなかったり、あとで減磁したりする不具合が起こります。

MAGNIX株式会社ホームページ引用
ネオマグからのお知らせ