希土類磁石(ネオジム(ネオジウム)磁石、サマコバ磁石)、フェライト磁石、アルニコ磁石、など磁石マグネット製品の特注製作・在庫販売

  • ネオジム磁石

    ネオジム磁石
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    現在、世界で最も強力な磁石です。わずか数cmの大きさで、10kg以上の吸着力!アイデア製品、新製品開発に最適です。

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    サマコバ磁石
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    温度特性に優れているため温度安定性が要求される用途に適しています。防錆のための表面処理は不要です。

  • フェライト磁石

    フェライト磁石
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    酸化鉄を主原料にしているため、低コストが重視される用途に向いています。錆の心配はありません。

  • 表面磁束密度吸着力計算

    表面磁束密度
    吸着力計算

    ご希望の磁石の表面磁束密度、吸着力、限界使用温度などを計算いたします。径方向着磁にも対応いたしました。

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    磁石・磁気の
    用語辞典

    磁石・磁気に関する用語解説集。専門書にも負けない豊富な内容で、初心者からプロまで幅広くご利用いただけます。

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    磁石の歴史

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磁石プロの視点
2025年5月13日
ウクライナのレアアース
<磁石プロの視点>
米国のトランプ大統領はウクライナのレアメタル資源、その中でもレアアース(希土類)資源に目を付けて中国のレアアース独占に対抗しようとしています。しかしながら、大きな問題が三つあります。
一つは、「レアアース鉱床の規模、すなわちレアアースの埋蔵量が期待できるほどの規模ではないこと」です。二つ目は、「産業、軍事など広い分野で利用されている高性能ネオジム磁石に必要な重希土の含有量が不明(おそらく少ない)なこと」になります。さらに三つ目は、「採掘後の原料の加工、すなわち鉱石からレアアース金属を分離・精製する技術と設備をどうするか?」ということです。特に三つ目の問題は、現在、中国が世界の加工能力の90%を握っていて、短時間で解決できる問題ではなさそうです。残念ながら、ウクライナのレアアースによって、世界のレアアース資源問題やネオジム磁石の原料問題が救われることは難しそうです。
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磁石虎の巻!!
2025年5月配信
ネオジム磁石のすべて(13)<磁石の形状と磁束密度>
前回もお話をしましたように、あらゆる形の永久磁石の中では磁化と反対方向の磁場、つまり「反磁場」が必ず発生し、磁石の外側に現れる磁化(磁力線)を妨げ、その反磁場の大きさは永久磁石の形状によって左右されます。そして、磁石形状が磁化方向に厚い寸法ほど反磁場は小さくなり、反対に磁化方向に対して相対的に薄い寸法になるほど反磁場は大きくなります。
したがって、ネオジム磁石のような永久磁石の表面磁束密度や空間磁束密度をホール素子などにより詳しく測定すると、極面上の場所により数値が異なっていて、さらに、その傾向は磁石の形状によっても左右されることがわかります。
<表面磁束密度と空間磁束密度>
磁石の磁力(強さ)を表す尺度の一つとして、「磁束密度(Magnetic Flux Density)」という物理量があります。この磁束密度は、磁石の磁極から出る磁力線に垂直な単位面積あたりの磁束(磁力線)の数で表し、SI単位ではテスラ[T]または[Wb(ウェーバー)/m2]であり、CGS単位ではガウス[G]または[Mx(マクスウェル)/cm2]となります。このうち、磁石の磁極表面(ギャップ距離ゼロ)の磁束密度を「表面磁束密度(Surface Magnetic Flux Density)」といい、磁極からギャップ距離のある空間点での磁束密度を「空間磁束密度(Gap Magnetic Flux Density)」と呼んでいます。
 
表面磁束密度の値は、(1)永久磁石の残留磁束密度Br、(2)永久磁石の形状(パーミアンス係数)、(3)減磁曲線(J-H曲線)の角型性、(4)減磁曲線(B-H曲線)の直線性、等によって変わってきます。磁化方向の厚みが薄い磁石はパーミアンス係数が小さく、反磁場の影響が大となるのでBrの値が同じでも表面磁束密度の値は小さくなります。
空間磁束密度の値も表面磁束密度と同様に、磁石のBr、形状、減磁曲線の形状等によって左右されますが、磁石(磁極)表面からの距離によって大きく異なってきます。
テスラメーター(ガウスメーター)による磁束密度測定例
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