ネオジム磁石
製品情報現在、世界で最も強力な磁石です。わずか数cmの大きさで、10kg以上の吸着力!アイデア製品、新製品開発に最適です。
サマコバ磁石
製品情報温度特性に優れているため温度安定性が要求される用途に適しています。防錆のための表面処理は不要です。
フェライト磁石
製品情報酸化鉄を主原料にしているため、低コストが重視される用途に向いています。錆の心配はありません。
表面磁束密度
吸着力計算ご希望の磁石の表面磁束密度、吸着力、限界使用温度などを計算いたします。径方向着磁にも対応いたしました。
磁石・磁気の
用語辞典磁石・磁気に関する用語解説集。専門書にも負けない豊富な内容で、初心者からプロまで幅広くご利用いただけます。
磁石の歴史
大昔の磁石、磁気科学の歴史、強力な磁石が出現した背景など多くの図表を使って解説しています。
磁石プロの視点
2025年8月25日
新種の磁石に光を当てる・高機能な有機磁性材料の実現に期待
<磁石プロの視点>
本研究は、以前にも取り上げました「交替(交代)磁性体」の中の有機系物質に着目し、且つその光学的特性を高機能磁気デバイスとして実用化を目指すものです。
交替磁性体は強磁性体でもなく、反強磁性体でもない新しいカテゴリーの第三の磁性体として注目されています。この磁性体は「くっつかない磁石」であり、電場、磁場のない状態でも情報が↑↓と↓↑のスピン状態として不揮発に保持され、ホール効果として電気的な信号を取り出せる画期的な物質であることが分かってきました。
さらに近年、交替磁性体の仲間のある種の有機結晶のスピン状態が「磁気光学カー効果」としてて取り出せるのではないかという理論が注目されています。しかしそのカー効果を明確に検出できる測定方法がなかなか見つからずにいました。
本研究では、その磁気光学カー効果を実用的に検出できる測定方法を新しく開発したものであり、新しい第三の磁石の発見や次世代の光磁気デバイスへの道筋をつけたといえるでしょう。
磁石虎の巻!!
2025年9月9日配信
ネオジム磁石のすべて(21)<永久磁石の温度変化-4>
磁気性能に対する耐熱性に対してはネオジム磁石の形状(パーミアンス係数)や保磁力Hcj、Hcbが大きく関係してきますが、前回は高Br、低Hcj・Hcbの材質N50について、減磁曲線の形とパーミアンス係数がどのように不可逆減磁・熱減磁が関係してくるかということと実際の形状と放置温度の測定結果について調べてみました。
そこで、今回は中Br、中Hcj・Hcb材質および低Br、高Hcj・Hcb材質について、前回と同様な手法でそれぞれの材質の不可逆減磁・熱減磁について考察してみました。
<高Br・低Hcj材(N45SH)の場合>
N45SHの減磁曲線とパーミアンス係数
次図は前回と同様にN45SH材の減磁曲線に4本のパーミアンス係数の直線を入れたものです。SH材質は、150℃から200℃前後への温度上昇の可能性がある場合や、それほど高温ではない使用環境でも、磁気回路の中で強い逆磁場がかかったり、磁石を薄い形状にせざるを得ない場合などに良く選択される材質です。

N45SH材の減磁曲線とパーミアンス線
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