希土類磁石(ネオジム(ネオジウム)磁石、サマコバ磁石)、フェライト磁石、アルニコ磁石、など磁石マグネット製品の特注製作・在庫販売

  • ネオジム磁石

    ネオジム磁石
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    現在、世界で最も強力な磁石です。わずか数cmの大きさで、10kg以上の吸着力!アイデア製品、新製品開発に最適です。

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    サマコバ磁石
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    温度特性に優れているため温度安定性が要求される用途に適しています。防錆のための表面処理は不要です。

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    フェライト磁石
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    酸化鉄を主原料にしているため、低コストが重視される用途に向いています。錆の心配はありません。

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    ご希望の磁石の表面磁束密度、吸着力、限界使用温度などを計算いたします。径方向着磁にも対応いたしました。

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磁石プロの視点
2025年6月16日
低酸素粉末冶金技術の開発
<磁石プロの視点>
過去数回にわたり焼結型Sm2Fe17N3磁石の実用化を目指す産総研の開発プロジェクトのいくつかを紹介してまいりました。例えば「高品質なサブミクロンサイズ希土類磁石粉末の合成」、「熱プラズマ法による金属ナノ粉末合成技術の開発」、「低酸素微粉砕技術の開発」、「粉末コーティング技術の開発」などがあります。これら各工程に共通して求められる技術は、いずれも「極低酸素雰囲気中で稼働」させるという難しい技術です。
現在の最先端のネオジム磁石の量産工程では工程の自動化が進み、各工程を「酸素含有量がおおよそ数ppm~数十ppmの低酸素雰囲気中」で連続して繋ぐ設計となっています。しかし、焼結Sm2Fe17N3磁石の製造にはさらにネオジム磁石以上の極低酸素中での連続工程の実現が必要であり、そのためには粉砕から焼結までの全工程を「酸素現有量0.5pppm以下の雰囲気」で繋ぎ、完結することが求められます。
本研究開発では、焼結型Sm2Fe17N3磁石の量産型工程へのアプローチとして、プロトタイプのグローブボックス内での極低酸素雰囲気でのシステムを構築したものですが、実は現在大きな課題となっている重希土類不要の焼結ネオジム磁石量産化には、この「極低酸素雰囲気での粉末冶金システム」が大きな役割を果たすかもしれません。
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磁石虎の巻!!
2025年6月23日配信
ネオジム磁石のすべて(16)<永久磁石のギャップ距離と空間磁束密度>
点磁極からのある距離の空間磁束密度は、原則として、磁荷における「クーロンの法則」に関係してきます。その法則から導き出された基本式は、磁極の強さをm、距離をrとすると、真空中(≒空気中)ではB=m/4πr2となります。この式を見ると空間磁束密度は、(1)磁極の強さに比例し、(2)距離の二乗に反比例することがわかります。ただし、点磁極とは異なり様々な形状と特定の磁化方向を持つ永久磁石では状況は異なってきます。また、何もない空間、鉄板がある空間、磁石がある空間などではそれぞれ磁束密度が異なってきます。今回は「永久磁石のギャップ距離と空間磁束密度」について、何通りかの条件下についての基本的は考え方とそれぞれの違いについて解説したいと思います。
<各種条件下での空間磁束密度>
次のグラフはA:磁石AからXmm離れた距離の空間磁束密度、B:磁石AからXmm離れた距離の鉄板B上の磁束密度、C:磁石AからXmm離れた距離の磁石C上の磁束密度、D:磁石Aと磁石Cの真ん中の距離の空間磁束密度について近似計算した結果です。ただし、鉄板Bは十分磁気飽和した鉄板であり、磁石Cは磁石Aと磁気特性、形状共に同等であることが条件です。また、グラフ作成の計算式は、「ネオジム磁石のすべて(14)」の角型磁石の近似式を参考にしました。
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