ネオジム磁石
製品情報現在、世界で最も強力な磁石です。わずか数cmの大きさで、10kg以上の吸着力!アイデア製品、新製品開発に最適です。
サマコバ磁石
製品情報温度特性に優れているため温度安定性が要求される用途に適しています。防錆のための表面処理は不要です。
フェライト磁石
製品情報酸化鉄を主原料にしているため、低コストが重視される用途に向いています。錆の心配はありません。
表面磁束密度
吸着力計算ご希望の磁石の表面磁束密度、吸着力、限界使用温度などを計算いたします。径方向着磁にも対応いたしました。
磁石・磁気の
用語辞典磁石・磁気に関する用語解説集。専門書にも負けない豊富な内容で、初心者からプロまで幅広くご利用いただけます。
磁石の歴史
大昔の磁石、磁気科学の歴史、強力な磁石が出現した背景など多くの図表を使って解説しています。
磁石プロの視点
2025年5月22日
レアアース(希土類)鉱石の種類と世界分布
<磁石プロの視点>
米国の関税引き上げ問題とそれに関係する中国のレアアース(希土類)および関連製品の規制問題が続いています。前回も報告しましたように、米国はウクライナのレアアースで打開をしようとしていますが、解決することは難しいと思われます。それでは世界的にレアアース資源がどのようになっているかをみると、レアアース全体の埋蔵量は決して中国一国に偏っていることはありません。それでは何が問題なのかといいますと、現在の高性能磁石(ネオジム磁石)に必要なジスプロシウム(Dy)やテルビウム(Tb)などの重希土類(ヘビーレアアース)が中国のイオン吸着鉱に偏在していること、実際のレアアース鉱石生産やレアアース金属の分離精製をかなりの比率で中国に頼っていることが問題なのです。
今後は、中国以外でのレアアース鉱石の採掘を増やすことと分離精製設備の増強を図ること、ネオジム磁石の重希土類含有を無くすことなどがレアアース問題に対する世界の大きな流れになると考えられます。
なお、直近の情報ではオーストラリアのマウント・ウェルド鉱山を持つライナス社が、マレーシアのゼノタイム鉱を利用して、ジスプロシウム(Dy)、テルビウム(Tb)の重希土類を加工(分離精製)し始めたことを発表しました。これにより、レアアースのサプライチェーンにいくらかの変化が起きるとことが期待できます。
磁石虎の巻!!
2025年5月21日配信
ネオジム磁石のすべて(14)<表面・空間磁束密度の計算>
ネオジム磁石のような永久磁石の表面磁束密度や空間磁束密度はホール素子を利用したテスラメーター(ガウスメーター)などを使うことにより正確に実測できますが、「有限要素法」や「積分要素法」などのコンピューターを使った電磁場解析ソフトによっても計算が可能です。しかし、単純な磁石形状であれば、より簡易な近似計算式を使っておおよその数値が算出できます。今回はこれらの手法について解説したいと思います。
<単体磁石の表面・空間磁束密度の近似式>
磁石の磁力(強さ)を表す尺度の一つとして、B-H減磁曲線が直線上か、または屈曲点より上に動作点Bdがある場合、永久磁石の外部における磁界分布の様子は、永久磁石と等しい透磁率を持つ同一断面形状、距離Xの空間を想定し、その外周面における閉路電流から発生する磁界と同様に考えることができます。
以下、代表的な3つの形状について、このB(X)を求める計算式を示します。
これらの式は、ネオジム磁石、サマコバ磁石およびフェライト磁石において近似式として有効です。

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