希土類磁石(ネオジム(ネオジウム)磁石、サマコバ磁石)、フェライト磁石、アルニコ磁石、など磁石マグネット製品の特注製作・在庫販売

  • ネオジム磁石

    ネオジム磁石
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    現在、世界で最も強力な磁石です。わずか数cmの大きさで、10kg以上の吸着力!アイデア製品、新製品開発に最適です。

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    サマコバ磁石
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    温度特性に優れているため温度安定性が要求される用途に適しています。防錆のための表面処理は不要です。

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    酸化鉄を主原料にしているため、低コストが重視される用途に向いています。錆の心配はありません。

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    ご希望の磁石の表面磁束密度、吸着力、限界使用温度などを計算いたします。径方向着磁にも対応いたしました。

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磁石プロの視点
2025年10月30日
希土類(レアアース)の需給動向-2
<磁石プロの視点>
ネオジム(Nd)やプラセオジム(Pr)の軽希土類はネオジム磁石の主要金属成分ですが、一方、サマリウム(Sm)、ジスプロシウム(Dy)、テルビウム(Tb)などの中重希土類は、もともと耐熱性の高いサマリウムコバルト磁石やネオジム磁石の耐熱性を上げるためには欠かせない金属成分となっています。これらの中重希土類は、特に、BEV、HEVのモーター関連や軍需用途に不可欠な資源であるため、極めて重要な戦略物質となっています。
ところが、現在中重希土類が豊富に含有されている鉱床は中国の南部に偏在していて、中国以外の国での中重希土類の生産量増加は、簡単には行かない状況です。
現在、中国以外の国、地域で新しい鉱床の開発や現在の鉱山での中重希土類の増産プロジェクトが進行中であり、また、中重希土類を使わない高耐熱磁石の開発も急がれていますが、大きな成果を得るにはまだ時間がかかりそうです。
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磁石虎の巻!!
2025年11月4日配信
ネオジム磁石のすべて(24)<重希土類Dy含有量を減らす-2>
ネオジム磁石の耐熱性を上げるためには、ジスプロシウム(Dy)やテルビウム(Tb)などの重希土類をある程度含有させる必要があります。しかし、これらのDyやTbの濃度の高い原料鉱石は世界的に埋蔵量が少なく、しかも中国やマレーシアなどに偏在している問題があります。そこで各国のメーカー、特に日本メーカーはネオジム磁石中の重希土類をできる限り少なくする技術革新を急速に進めています。
<結晶の微細化と低酸素化技術>
国内各メーカーは十数年前から、ネオジム磁石の耐熱に関係する保磁力Hcjを低下させることなく、いかにジスプロシウム(Dy)やテルビウム(Tb)の含有量を少なくすることを考えてきました。各メーカーはその方法のひとつとして焼結体の結晶粒を微細化するとHcjが増大することに着目して技術開発を行いました。
そのために、まず焼結前の材料粉体の形状をできる限り微細にするという粉砕技術の改良をおこないました。但し、粉体を細かくすることは粉の表面積を増やすことなので、より表面が活性化して空気中の酸素と反応しやすくなり、酸化物が増加します。酸化物が増加すると、Hcjだけでなく、磁束密度も低下させます。したがって材料粉をより小さく細かくしながらも粉砕工程、成形工程、材料搬送で酸素量を徹底的に低く抑え、焼結体の結晶粒を小さくする技術を開発したのです(次図参照)。この技術によりDy量は約10~20%ほど低減できたといわれています。
ネオジム磁石の結晶微細化と低酸素化技術
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