
ネオジム磁石
製品情報現在、世界で最も強力な磁石です。わずか数cmの大きさで、10kg以上の吸着力!アイデア製品、新製品開発に最適です。

サマコバ磁石
製品情報温度特性に優れているため温度安定性が要求される用途に適しています。防錆のための表面処理は不要です。

フェライト磁石
製品情報酸化鉄を主原料にしているため、低コストが重視される用途に向いています。錆の心配はありません。

表面磁束密度
吸着力計算ご希望の磁石の表面磁束密度、吸着力、限界使用温度などを計算いたします。径方向着磁にも対応いたしました。

磁石・磁気の
用語辞典磁石・磁気に関する用語解説集。専門書にも負けない豊富な内容で、初心者からプロまで幅広くご利用いただけます。

磁石の歴史
大昔の磁石、磁気科学の歴史、強力な磁石が出現した背景など多くの図表を使って解説しています。
磁石プロの視点
2025年12月15日
重要鉱物資源に依存しない強誘電モータの駆動を実証-東京科学大学
<磁石プロの視点>
産業用、民生用に限らず、現在のモータは電磁石や永久磁石を利用した電磁モータがほとんどです。しかし、モータの用途の中には、モータに大パワーは必要としないが、もっと小さくしたい、もっと軽くしたい、もっと低コストにしたいという要望もあることは事実です。さらに、一部の高性能モータは、近年問題となっていますレアアースなどの重要鉱物を使用せざるを得ないことによって、将来にわたる大きな課題を抱えています。
このような、背景の中で、電磁石や永久磁石による磁場を使わない新しいモータが生まれようととしています。それは、従来材料の1,000倍以上の誘電率・分極を有する有機強誘電材料を利用した「強誘電モータ」です。
このモータの原理は、電界に対して垂直方向に働く強誘電体応力成分TEFによって駆動し、回転するものですが、従来は駆動のための10kvという高電圧が必要でした。今回発表のモータは、強誘電ネマチック液晶の垂直方向にわずか数10Vの電圧をかけるだけで駆動し、回転するものです。
この強誘電モータの発表により、安全で、小さく、軽く、低コストを目指す次世代モータとして、世界に先駆けて実用化に向けての第一歩が刻まれました。今後、エネルギーハーベスト分野などの様々な応用製品、用途の開発が活発になると思われます。
磁石虎の巻!!
2025年12月12日配信
ネオジム磁石のすべて(26)
<重希土類Dy含有量を減らす-4>
ジスプロシウム(Dy)やテルビウム(Tb)などの重希土類はネオジム磁石の耐熱性を高めるための有効な組成金属ですが、多くの希土類鉱石中の含有量が少なく、かつ濃度の高い鉱石の産出地が偏在していることなどが問題でした。そこで、ネオジム磁石の中の重希土類含有量を減らす様々な技術が開発されてきました。その中で、本サブテーマにおける前2回は、「結晶の微細化と低酸素化技術」と「熱間加工技術」についてお伝えしましたが、今回はトヨタ自動車が開発した「省ネオジム耐熱磁石」をご紹介します。このネオジム磁石は、重希土類をゼロにするだけでなく、ネオジム(Nd)そのものの含有量を減らすという画期的な技術になります。
<省ネオジム耐熱磁石開発の背景>
トヨタ自動車は、「高耐熱ネオジム磁石に必要な希土類(レアアース)の中でも希少な重希土類のDyやTbを使わないだけでなく、Ndの一部を、希土類の中でも安価で豊富なランタン(La)とセリウム(Ce)に置き換えることでNd使用量も削減した新開発磁石」を2018年2月に発表し、現在は実用化、量産化に向けての準備中の段階といえます。
Ndは、強力な磁力と耐熱性を保持する上で、大きな役割を占めており、単にNd使用量を削減して、LaとCeに置き換えただけでは、モーターの性能低下につながります。そこでトヨタは、LaとCeに置き換えても、磁力、耐熱性の悪化を抑制できる新技術の採用により、Ndを最大50%削減しても、従来のネオジム磁石と同等レベルの耐熱性能を持つ磁石を開発することに成功しました。
開発ポイントおよび新技術は、(1) 磁石を構成する結晶粒の微細化、(2) 結晶粒の表面を高特性にした二層構造化、(3) ランタン(La)とセリウム(Ce)の特定の配合比となります。
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