希土類磁石(ネオジム(ネオジウム)磁石、サマコバ磁石)、フェライト磁石、アルニコ磁石、など磁石マグネット製品の特注製作・在庫販売

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    現在、世界で最も強力な磁石です。わずか数cmの大きさで、10kg以上の吸着力!アイデア製品、新製品開発に最適です。

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磁石プロの視点
2025年7月22日
ワイル反強磁性体による交換バイアスの室温制御に成功
<磁石プロの視点>
AIの進化が急速に進むにつれ、AIデバイスの電力消費が課題となってきました。その課題の解決策の一つとして磁気抵抗メモリ(MRAM)が期待されています。そしてこのMRAMはこれまで、データを記録する磁気トンネル接合(MTJ)素子に強磁性体が用いられてきました。この強磁性体を反強磁性体に置き換えれば、動作周波数をGHz帯からTHz帯へと飛躍的に向上させることができ、さらに省電力且つ超高速のMRAMが実現できることになります。
このためには、交換バイアス効果により磁気情報を記録する強磁性層の特性を別の磁性層(一般には反強磁性層)との磁気的な結合によって安定化・制御する手法が必要になります。しかし、この効果は従来、室温において、温度を変えずに形成・制御することが困難であり、そのためには磁場中冷却を必須と考えられていました。
本研究は、これらの効果を室温で磁場を印加するだけで可能にし、さらに接合する強磁性体を変更することにより交換バイアス効果を制御できることを明らかにしました。これらの研究成果により、より省電力、より高速なMRAMが実現可能となり、次世代のスピントロニクスデバイス、AIデバイスへの応用、発展が大いに期待できると思われます。
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磁石虎の巻!!
2025年8月4日配信
ネオジム磁石のすべて(19)<永久磁石の温度変化-2>
前回もお話をしましたが、ネオジム磁石を代表とする永久磁石は環境温度が変わるとその性能が様々に変化します。そのうち、可逆温度変化では残留磁束密度Brや固有保磁力Hcjなどの磁気特性は元の温度に戻ると元の値に戻ります。しかし、着磁(磁化)後の磁束密度は磁石のHcjや形状によっては、環境温度の変化により元に戻る場合と戻らない場合が出てきます。今回は、どのような場合に不可逆な温度変化を起こすのか、またその対処の仕方を考察してみましょう。永久磁石を効率よくお使いいただくための一つのヒントとしてお読みいただければと思います。
<磁気特性と不可逆温度変化>
着磁済みの磁石は周囲の温度が変化すると、熱エネルギーの関係で磁気特性(磁束密度)が変化します。元の温度に戻ると磁束密度も同じ値に戻る変化を、「可逆温度変化」あるいは「可逆減磁」と呼び、温度が戻っても磁束密度が戻らない変化を「不可逆温度変化」あるいは「不可逆減磁」、「熱減磁」などと呼びます。熱による不可逆減磁は磁石が短時間でもある温度以上の環境に置かれると元の温度に戻っても最初の磁束密度に戻りません。したがって、減磁が大きい場合は応用機器の性能を大きく劣化させてしまいますので大きな問題になってしまいます。
特に、ネオジム磁石のHcjの温度変化はサマコバ磁石に比べて大きく、温度が上昇するとHcjの低下は大きなものとなり、これが不可逆減磁、熱減磁の原因となりますので注意が必要です。
一方、フェライト磁石はHcjの温度係数がマイナスであるため、室温より温度が低くなるとHcjは小さくなり、これは「低温不可逆減磁」の原因となります。
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